ハイ・イールド債券投資信託の魅力(3)
先日に引き続きまして、「SBI投信news」で「ハイ・イールド債券投信の魅力(3)」という記事がありましたので紹介します。
今回は、ハイ・イールド債券銘柄のデフォルトになる確率はどれくらいあるか?についてです。
代表的な格付機関のひとつであるS&P社によれば(グローバル・コーポレート・デフォルト・スタディー 2008年版)、1981年以降の28年間における1年当たりのデフォルトの平均発生率は、BB格の社債で0.99%(約100本に1本)、B格の社債で4.51%(同4.5本)でした。この数値をみなさんはどのようにお感じになるでしょう?
もしもハイ・イールド債券をどれか1本だけ買うというのであれば、ちょっと怖いですよね。しかし投資信託の場合、通常何百もの銘柄に分散投資しますから、仮にその中の何本かがデフォルトとなって価値が無くなってしまったとしても、それほど怖くはありません。残りの銘柄でそのデフォルト部分を埋め合わせるだけの高い利回りが得られれば良いわけです。
しかも先ほどのデフォルト発生率はあくまで28年間の平均であり、年によって発生率は異なります。先週もお伝えしましたように、一般に好況期のデフォルト発生率は低く、不況期は高くなる傾向があるからです。同じくS&P社によれば、先の28年間でデフォルトの発生率が最も低かった年ではBB格で0.00%、B格で0.24%でしたが、最も高かった年では、BB格で4.22%、B格で13.84%となっています。ずいぶん差がありますよね。
つまり、経済の動きや社債市場の動向を分析しながら運用を工夫することにより、先ほどの平均よりも運用資産の中のデフォルトの確率を減らせる可能性があるということです。まずこれがポイントです。
さらに、企業の経営状態は刻々と変化するものですが、格付はそれほど頻繁に変更されるわけではありません。従って企業の財務・経営状況の分析を通じて社債の安全性を評価しつつ、実際の利回りや格付と比較して社債の割安・割高を判断することによっても、運用資産の中のデフォルトの発生率を市場平均よりも抑えることが可能になるものと思われます。ハイ・イールド債券での運用を得意とする運用会社には、クレジット・アナリストという専門家がいて、そのような債券の分析・評価をしています。これがもうひとつのポイントです。
このように、ハイ・イールド債券への投資において、デフォルトのリスクを低減しながら高利回りのメリットを活かすためには、(1)幅広い分散投資、に加えて、(2)経験に裏打ちされた専門能力、が必要です。SBI証券で取扱っているハイ・イールド債券投信をみても、債券運用が得意な海外の運用会社によって、あるいはその助言を受けて運用されているものばかりです。それだけ特殊な専門能力が必要ということであり、まさに投資信託のメリットが大きく活かせる分野だといえるでしょう。
ハイ・イールド債券は、デフォルトリスクが少ない好景気の時が良いようです。まさに今からが買い時となってきます。
SBI証券取扱銘柄一覧
SBI証券で取り扱われているハイ・イールド債券型の投資信託を紹介します。| 投資信託名 | 運用 会社 |
平均 格付 |
分配金 (毎月) |
形式 利回り (※) |
特 徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| PCA-米国高利回り社債オープン | PCA | BB- | 45円 | 10.1% | - |
| 野村-高利回り社債オープン(毎月分配型) | 野村 | B | 60円 | 10.9% | NCRAMが一部運用 |
| 三菱UFJ-ピムコ・グローバル・ハイイールド・ファンド(毎月分配型) | 三菱UFJ | BBB- | 66円 | 11.9% | ピムコジャパンが運用 |
| 三菱UFJ-ピムコ ハイ・インカム毎月分配型ファンド | 三菱UFJ | A | 53円 | 8.8% | 投資適格債券に半分程度投資 |
| 大和住銀-T.ロウ・プライスUSインカムファンド | 大和住銀 | BBB | 50円 | 8.1% | T.ロウ・プライス・グローバル・インベストメントが運用 |
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